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フィリピンNGO「Friends of Elnido,inc.」に絵本や児童書を贈りました!

投稿日:2012年1月12日(木曜日) | カテゴリ:寄付レポート | コメント(0) | トラックバック(0)
去年、フィリピンのNGOでボランティアをしている方とお話を進め、「Friends of Elnido,inc.」に絵本や児童書約100冊とサプライズ品を寄贈することとなりました。

今年の初めに船便で送ったので到着が2月ごろになってしまうと思いますが、現地に到着次第、HPにて詳細をご報告させていただきます。

寄贈した本はエルニドの私設図書館で活用されるそうです。

今回はポケモン等の英語版の漫画や、英語の辞書や絵本、児童書を中心に寄贈をさせていただきました。

NGO「Friends of Elnido,inc.」について
(以下、いただいたメールの原文まま)

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なまえ ;  FRIENDS OF ELNIDO, INC. (ホームページ作成中)

 

発起人 ;  NESTOR REYES、M、D、(クリニック経営、医師、フィリピン人)

        EDEN M,MCLEAN    (ペンション経営、フィリピン人)

        ARLENE HENANDEZ  (レストラン経営、フランス系イギリス人)

        GARLY D,MCLEAN,  (ペンション経営、アメリカ人)

 

所在地 ;  CORONCORON, EL NIDO, PALAWAN, PHILIPPINES

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また、NGOボランティアの大塚氏よりいただいたメールをご紹介いたします。

少しでも「Friends of Elnido,inc.」やエルニドのことを知っていただければと思います。


以下、2011年9月にいただいたメールの原文まま

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1)フィリピンの言語について
 
この国は、7,700あまり島からなり、その昔は、多くの言語が存在したようです。細かく分類をすると100を超えると聞いたことがありますが、大きく分けても4,5の言語があります。
タガログ語、、、スペイン語の影響を多く受けてます。クヨニン。 さらに、ビサヤ語、、、これは多くの種類に分類でき、セブアノ、イロンゴ、イロカノ、その他、ビコラノ、アクラ二、カパンパガン、カライア、タグバンワ、これらは、標準語と大阪弁のように、「通じる」範囲ではなく、共通の名詞、動詞、、、が存在するにしろ、文法が異なり、フィリピン人同志ながら、通じ合えない事があります。
 
母国は、タガログ語、第二言語が英語と言う位置付けです。
 
この国には、ほんの一握りの、上流階級の方々と、ほんの一握りの、中流階級の方々と、大多数の貧困層からなり、都市部に住み、良い教育を受けたとするとさほどの問題は無いのでしょうが、その様な方々はほんの一握りで、その土地の言語しか理解できないと方々が大多数です。
 
 
 
2)エルニドの人々と英語について、
 
国内でも名の通る観光地の一つです。訪れた方々は、意外と整っている印象を持たれる方も、あるかもしれません。が、狭い村ですが、上下水の無い地区があったり、未就学の子供たちが、日中徘徊していたり、、、放課後は即、仕事という子供達も多くおります。ウエイトレス、ハウスキーパー、土木や大工の助手、彼らは、給料月2000ペソ、住まい食事付き、、、などは、当たり前で、小学生であれば、低学年ですでに、"バロット"(ヒヨコのゆで卵版)売りで、夜9時近くまで、売り歩ているこもいます。
一方、湾内にあるリゾートや2件あるホテル従業員の中には、月15000ペソかそれ以上の「高給取り」も存在します。
前者の方々は、英語での疎通が困難な事も多く、経済事情から就学を中止した方々もおり、また、後者の方々は、流暢な英語を話し、私自身、英語を教えて頂きに伺う機会もあり、日本人の平均的、英語の理解度のはるか上におります。
 
エルニドは観光地ですから、そこからの収入が、多くの人々暮らしを支えております。その観光産業ですが、英語の理解度プラスご本人の技術で、職業、給料が決まる所が多くあります。
 
 
 
3)学校の教育事情について
 
日本と異なる教育システムです。6歳から12歳までが小学校6年間。13歳から16歳までが高校4年間。ここまでは義務教育。その後大学は、2年から8年、そのコースによりいろいろです。
英語教育は、小学校から始まり、英語の授業以外に、算数、数学、理科、、、などは英語で行われると言う事になっており、ここが日本式に比べると、大きなアドバンテージです。
 
が、実際にそのとおりに行われているのは、私立校だけ、ほんの一部の都心の学校もなんとか、、、そして、殆どの学校は、子供が付いてこれないとの理由で、現地語。田舎の学校の中には、先生方の中にも英語が怪しい方もおります。
 
 
 
4)パラワン、エルニドにある「本」について
 
パラワン島は、国の西の端にあり、開発が遅れている地域の一つで、房総半島を南北に長くしたような島です。
エルニドはその北の端に位置します。島の中央部にある首部、、、県庁所在地、プエルト・プリンセサ市には、新旧2件のショッピングモールがあり、これらの中に本売り場があります。単独の本屋は1件存在するのみですが、4坪弱の広さのみです。
古いショッピングモールは、古本ばかり。 昨年できた新しいところにも、せいぜい500ペソ程度か、、、大した本はありません。 島に、本そのものの、絶対量が少なく。セブやマニラとは大きく異なります。
そのパラワンの北の端にある、エルニドには、一軒も本屋はありません。雑貨店で売られるものでは、殆ど15ペソもしないか細い子供向けか、100ペソ程度のポケットブックのみ。ホテルや、一部レストランの中には旅行者の置いて行った本がある所がありますが、現地の方が読む機会はありません。
 
 
 
5)学校の本について
 
義務教育の小、高校ですが、公立校では、教科書は、個人の物ではなく、学校の備品です。教室には所定の、「教科書用本棚」があり、各授業ごとに生徒が各自取りに行き、授業終了時は返します。
その教科書も、絶対数が生徒数に対し不足していて、2、3人の生徒に対し1冊の割合いです。
宿題は度々ありますが、教科書は持ち帰れません。入学から卒業まで、生徒たちの家に教科書が存在することは無いのです。
 
図書館はありますが、本棚にはかなりの空白があり、、、現在は、ごく少数です。それ以外の教育備品の一部と成る様な、写真集、資料集なども、極少で、根本的予算の少なさを感じます。
先生方自身、大した本はお持ちでは無いと聞きます。
 
 
 
 6)現状についてのまとめ
 
多くの割合を占める貧困層の暮らしはきつく、衣食住の全てに、悲しさを感じずにはいられません。上下水道もなく、雨漏りする家に、肩を寄せ合って住み、日に2回のみの食事は、おかずは極少で塩辛くご飯を進ませます。子供達も夜まで働き、就学できない子供もおります。
 
英語教育の充実が、生活改善の一つの大きな方法ですが、それを個人またはNGOなどの団体が行うのには、無理があり、経済的、人材面で、多大の物が必要です。
 
しかしながら、本があれば、「読書」と言うご本人の努力が必要ですが、その生活向上のカギとなる英語学習が自然にでき、また、それが幼少からの開始であればより効果も大きく、また、将来の技術獲得、または、そのための、好奇心、情熱にもつながると考えます。
 
 
 
7)NGOについて
 
なまえ ;  FRIENDS OF ELNIDO, INC. (ホームページ作成中)
 
発起人 ;  NESTOR REYES、M、D、(クリニック経営、医師、フィリピン人)
        EDEN M,MCLEAN    (ペンション経営、フィリピン人)
        ARLENE HENANDEZ  (レストラン経営、フランス系イギリス人)
        GARLY D,MCLEAN,  (ペンション経営、アメリカ人)
 
所在地 ;  CORONCORON, EL NIDO, PALAWAN, PHILIPPINES
 
NGOはことし3月に正式に認可をされましたが、それ以前に、サッカー、バレーボール、テニス等のスポーツの指導活動を大きくない規模で、不定期で行っておりました。
 
 
写真のみですが、活動し現存している事のアピールをさせていただきたいと思います。
 

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 発起人宅にある、図書館用の本を子供たちが読んでいます。まだまだ少量しかありません。当地では、本は大変稀少で、子供達は好奇心を持って読んでいます、が、その習慣が無いのか、集中力が持続しません、、、将来的に、幼児も参加できる、読み聞かせ等も考えており、幼児から本に接すれば、変わるのではと思うのですが、、、
 

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 バレーボール教室です。この日は、25人の子供の参加でした、先生方や外人の経験者が指導者です。
 

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発起人の呼びかけで、先生方に集まっていただき「何が必要か?」聞き取りのため            のミーテイングを開きました。本が足りないのは当たり前で、教育器材、顕微鏡、望遠鏡、コピー機・・・何しろ、無いものばかりです、教科書も2、3人で1冊を一緒に読んでいます。
 

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テニス教室参加者は、子供38人、指導者3名でした。裸足かサンダルでプレーをするのですが、毎日長い道のりを登校下校するためか、足腰の強さ、足の皮の厚さには驚きます。
 

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NGOの承認証書です。これ以外に、8ページ程承認のための書類があります。必要であればお送りいたします。
 
 
とは言え、活動はそれぞれの仕事の合間、また、外人(私も含め、)メンバーが多いため、活動は不定期です。 観光シーズンは、みなさん忙しいですし、シーズンオフは、それぞれの国に帰ってしまいます。
 
現在の懸案事項は、お願いさせて頂いております、図書館の建設と本の学校への寄贈。貧困層の為の無料診療(行政がわずかの予算で行っております)の援助、薬の寄付、ごみの回収、等々があります。
 
 
 
8)図書館の建設と「読書コーナー」について、
 
建設候補地、生徒数1,200人のハイスクール、より徒歩7,8分前後、上記の代表宅の敷地内で、ペンションを経営しており、それらに隣接させる予定です。街の外れです。街の反対側に住む子供たちにはつらい所です。 が、その維持のための費用を最小に抑えるだめに致し方のない所です。
 
まだ、本はまだわずかしかありませ。 いろいろの所に聞き、各メンバーも個人的に集めておりますが、まだまだ、この村には少量です。高校の生徒数は、1,200人程、小学校が1,800人程の生徒数です、さらに未就学の子供達も多数いるようですが、行政も把握してい無いようです。
 
 建設費用は、行政、観光客、おもに村に住む外人からの寄付を予定しております。とりあえずは、発起人のひとりであり、また、テニス、バレーボール教室の会場のペンションの所有者であります、Gary 宅にて、自由に子供たちが読書できる状態で少量の本を開放して、「図書コーナー」がそのペンション食堂の一角にございます。
 
残念ながら建設の開始時期は確定しておらず、昨年からの新しい行政の長の腰が重く、多くの本が集まれば、順次、その「読書コーナー」を拡大いたします。
 
 
 
まとめとお願い
 
多くの貧困の国々が、それぞれの事情で、本を必要としているかと思います。 幸いエルニドは、多くのヨーロッパからの旅行者が訪れ、そこからの収益がカギで、当地では、英語の本により、直接的に多くの方々の生活が向上するかと思います。
 
また、英語でなくても、日本製の美しい絵本は、子供たちだけでなく、多くの方に、愛される存在と信じております。 翻訳は、私なり、ボランテアのフィリピン人の方々で何とかいたします。
 
当地の方々は、残念ながら、物をさほど大事にしない方もいますが、日本式に「もったいない」精神で、大切に扱います。 
 
教育格差のせいか、大変な怠け者のフィリピン人を見てきました。その一方、家族愛を知り、努力家で、貧しくとも、笑顔を絶やさず、人を楽しませる事が大好きな、素晴らしい方々も多くいます。その様な方々が貧しさに埋もれている悲しさも、多く見ました。その様な方々に、多少かも知れませんが、生活の向上、世間で活躍する可能性の拡大のお手伝いに、成ればと思います。
 
より多くの英語の本、または、美しい絵本、お分け頂ければと思います。
 
どうぞよろしくお願いいたします。

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以上です。

ボランティアの大塚氏が去年日本に帰国した際に現地の現状や活動についてお聞きし、寄贈の段取りを進めていきました。

遠い異国の地で頑張っている色々な国籍のボランティアさん達の活躍に大変熱い感銘を受けました。

今後セカンドブックアーチはNGO「Friends of Elnido,inc.」の活動を応援させていただきます。

上述でも触れましたが、本の到着が2月ごろになる予定ですので現地に到着し大塚さんより連絡がきましたら、その旨HPにて詳細をご報告させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。


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